おでんにグッバイし、ふと一昨年台北へ遊びに行った際、アチコチに
セブンイレブンがありどの店舗も
関東煮(日本式おでん)を売って、この日本式練物を日本だけでなく他国にも供給し続けるには一体どの位の白身魚が必要かと考えたら映画「
ダーウィンの悪夢」を思い出した。
巡回展関西でワークショプをやるんでその準備。それと1冊装幀案に手をつけ寝かす。一挙に案を仕上げる時もあるが、少し寝かして時間を開けると色々思い付くので今回は寝かしてます。アトは色校正1冊。この案件はアニメ化されてる作品の関連本で、こういう案件って出版サイドだけじゃなくてアニメ制作サイドからもチェックが入り、出版だけとは指摘される直し箇所が違い「ほほ〜そこを気にするんだな」と面白いです。今回はこちらで登場人物の別々なカットを1つに合成し「勝手にキリヌキ合成したのでNG出るかなぁ〜」思ってましたがOKでした。場面カットを只ならべるだけだと惹きが弱いので合成しました。我ながら「おッカッコイイじゃん」と合成を気に入ってたのでウレシいです。
本館でレトロ調というリクエストの話をしましたが、それで思い出したのが「〈懐かしいもの〉〈新しいもの〉〈美しいもの〉この3つを組み合わせればデザインは出来る」「アトは目的に合わせてその3つのどれを強くするかバランスを調整する」僕が若い頃に読んだ仲條正義さんのインタビュー。僕の記憶だから言葉づかいは曖昧、なのでどこかに正確な記事がないかと検索するもヒットせず。若いデザイナーに知って欲しい言葉です。
田中一光先生は「グラフィックデザイナーは〈何々だからこうしました〉の〈だから〉を考えるのが仕事」と仰っていたそうです。自分の〈言葉〉を持つと対象への〈取っ掛かり〉〈角度〉〈ドラマツルギー〉〈物差し〉を生む事が出来ます。誰の考え方ではなく自分の考え方で〈だから〉を考える。若いデザイナーに知って欲しいです。手を動かす前に、まずは考えよう。と思う次第。
*画像は板橋区仲町。帰宅路で見かけた猫ちゃん。寒いよねぇ〜、丸まってむくむくしてます。